自覚症状のない動脈硬化を早期発見する頸動脈エコー
プラークの有無がわかります

体への負担がなく手軽に動脈硬化の有無、進行具合を把握できるとして医療機関で重宝されているのが、頸動脈超音波(エコー)検査です。

ベッドの上で仰向けになった患者さんの首の頸動脈に、電流を通りやすくするゼリーのついたプローベ(超音波発信機)を当て、頸動脈の様子を数分かけて観察するものです。

頸動脈は、耳の斜め下にあって、手で触れるとドクドクと脈が打っているのがわかります。比較的太い血管ですが、指で触れてわかるくらい浅い位置にあるため、ほかの欠陥と比較して、超音波検査で見出しやすい血管です。

さらに、頸動脈はアテローム動脈硬化が発症しやすい部位であり、頸動脈の動脈硬化が進行しているほど、ほかの部位の動脈硬化も進んでいることから全身の動脈硬化の進行を把握する有用な情報となります。動脈硬化が心配な人は、自覚症状がない場合でも定期的に超音波検査を受けることで、動脈硬化を早期発見することができます。

頸動脈で最もプラークができやすいのが、内頚動脈と外頸動脈の分岐点です。この部分が破裂するか、穴が開く潰瘍ができると血栓が形成され、血栓が剥がれおちて脳内に流れると脳の血管を詰まらせて脳梗塞を発症します。プラークが大きくなって、頸動脈自体が詰まってしまうこともあります。血管の狭窄率が60%を超え、潰瘍ができるなどすると危険な状態ですので、脳外科でプラークを削るなどの手術を行います。